想像 ~ IMAGINATION

リノベーション

ボロアパート同然の物件でしたが、海が見えるという大きな利点を生かすために、どんな部屋にするのか。

海面から部屋の窓までの高度差。

部屋の外にいる自分の視点。薄明の海に出ていく船から、もしこの部屋を見上げたらどんなに見えるだろうかと連想をし、夜の闇の中空に浮かび「内部から白く光り輝く透明な直方体」を最初に想像しました。

その次に唐突に頭に浮かんだのは、「直方体に嵌入する円筒」というイメージ。部屋の造作を取り払ってみれば変哲もないの直方体の部屋に、多少の変化を与えたかったのでしょう。

なにか思いつくたびに、ラフスケッチを描いていきます。

円筒に挟まれた狭い隙間を通り抜けていくと、白を基調にしたシンプルな部屋の空間があり、その先の窓の向こうには、青い海が明るく大きく広がる絶景。そんな視線と視野の変化も、実現したく思いました。

白い箱、輝く直方体、嵌入する円筒、視野の変化のダイナミズム…。

空き箱の中に、円筒形の容器を立て並べてみたりしながら、少しづつ、脈絡のないIMAGEを、具体の方に動かしていったのです。

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