破壊というと大げさかもしれませんが、やるときはやります。・・・ていうか、大工さんたちにお任せしてやってもらいます。
押入れの襖を取り外し、鴨居や敷居や柱を切り取り、壁を解体し、畳やじゅうたんや天井板をはがす。
解体は戸建てなら重機で壊しつつ、次から次へとトラックに積んでいくのでしょうが、この物件は集合住宅の一室に過ぎません。
廃材は搬出の便のため50センチ四方くらいに裁断しながら部屋の片隅に積んでいく、というやり方でした。その大きさだと、ガラ袋、フゴ袋といった運搬廃棄用の袋に詰めやすいようです。
ところで余談ですが「フゴ袋」ってなんだ?と。あらためて調べてみたら、ちゃんとAmazonでもその名で売ってました。
フゴは漢字で「畚」と書き「もっこ」とも読むそうです。「もっこかつぎ」のもっこですね。天秤棒の両端にぶら下げて使う運搬具。昔は農家では農閑期に稲わらを編んで自作していたとのこと。いや勉強になります。ガラ袋のほうは、「ガラ」イコール「ゴミ(主に建築材)」だから。
なんてことを調べていたら、ついでもこんなことも知りました。 (https://nandemo-2.info/?p=340 より引用)
土のう袋の大半は、「PE」ポリエチレンで作られています。「PE」ポリエチレンの特徴は、紫外線や熱に強いのが特徴です。反対に動きには弱い特性を持っています。なので土のう袋のように土を詰めて置いておくという場面に最適になります。裏を返せば動きに弱いので現場の堅いゴミ(ガラ)を土のう袋に詰めると破れやすくなります。
ガラ袋は「PP」ポリプロピレンで作られています。「PP]ポリプロピレンの特徴は「PE」ポリエチレンとは逆で動きに強い特性があります。なので木やボードといった硬くて角が尖った端材を入れても破れにくいといった特徴があります。なのでガラ袋のように端材を入れるのに最適になります
色や単価の違いだけではなかったのですね。これもたいへん勉強になりました。
ともあれ、瞬く間に、ちょっとした廃墟ができあがります。