西郷従道邸

ヴィンテージ

少し前の大河ドラマ「西郷どん」で関ジャニ∞の錦戸亮が演じた西郷従道(つぐみち)。隆盛の15歳年下の実弟です。

隆盛の写真は残っておらず従道などの顔を参考に肖像画に仕上げたとか。

←従道の写真

隆盛の肖像画→ (目鼻眉のあたりはそっくりです)

その西郷従道の邸宅が明治村に現存しています。私は明治村に行ったのに、残念ながら時間切れで、その現物を見ていません。(ので、WEB上から写真をお借りしてアップします。お許しを)

円形のバルコニー付きの素敵な洋館です。

この邸宅が建っていたのが、目黒川沿いの現「菅刈公園」と隣接の「西郷山公園」一帯です。西郷山は緑豊かな高台で、昔はもちろん富士山だって一望のもとだったでしょう。東京の西の方角が見渡せます。

目黒区:西郷山公園

ドラマの撮影用セットに過ぎませんが、西郷兄弟の育った家はまずこのようなものだったでしょう(「西郷どん」より)。

維新直後、大久保や岩倉とともに数年に渡る海外視察を経験し、明治政府の重鎮となった従道。外国要人の接客のためもあったでしょうが、このような洋館に住む従道は、兄弟とともに育った生家を想うとき、いったいどのような気持ちだったのでしょうか。

従道は、故郷であり兄が散った鹿児島の方向、西を見渡せる高台をあえて選んだのではないか、と私には思えてきます。

ちなみに「西郷どん」にも登場した西郷家の家人「熊吉」(ドランクドラゴンの塚地武雄が演じていましたね)は実在の人物です。西南戦争で負傷した隆盛の長男菊次郎を背負い、従道のもとへ投降した後は、この従道邸や庭園の管理を任され余生を送ったそうです。

 

従道邸と西郷山公園には、そのような歴史もあります。

高台と言えた150年前の西郷山と、現代の建物の高さにスケールの違いはありますが、西郷山に程近い、とある高層の建物から西、鹿児島の方角を望むとこんな光景も眺められます。

 

ヴィンテージ眺望

たけぞーです。建築好き、写真好きです。
このブログも、両方の要素がクロスすればいいな、と立ち上げました。
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現在はビル設備管理の仕事をしつつ、家族が営む不動産事業をサポートしています。

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