明治、大正、昭和、平成、令和。その間、150年。
古い時代に建てられた建物が今も残り、あるいは現役として使われているのは、特に戦災や地震を経た日本としては喜ばしいこと。東京も変貌著しい都市とはいえ、そのような輝きに出会うことが、ままあります。
ここに紹介するのは、三菱・岩崎財閥総帥の三代目となる岩崎久弥が、同家の迎賓館としてイギリスの建築家、ジョサイア・コンドルに設計を依頼し、1896年(明治29年)に竣工したもの。
岩崎家自身は隣接する「和館」で日常生活を送っていたとのことで、そちらもまた素晴らしいのですが、当初500坪の建物のごく一部しか残っていないのが残念。
台東区池之端。池というのは上野の不忍池のこと。池のすぐ際から立ち上がった台地の上で、この旧岩崎邸は今も輝いています。
東京都台東区池之端1-3−45 旧岩崎邸庭園 https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index035.html