ガラスで覆われたビルが次々と建ち上がっている渋谷。2020年の東京オリンピックを目前にして今、東京で最も変化している街だといえます。
写真の左側は「渋谷ストリーム」(2018年9月開業:地上35階・180m)。右側は間もなく竣工する、「渋谷スクランブルスクエア東棟」(2019年11月開業予定:地上47階・高さ230m)。少し離れたところに「渋谷ブリッジ」(2018年9月開業)。
他に「渋谷ヒカリエ」(2012年4月開業)と「渋谷ソラスタ」(2019年6月)に加え、「渋谷フクラス」(2019年12月開業予定)。渋谷駅桜丘地区の再開発(2023年までに順次完成予定)。さらに「スクランブルスクエア」中央棟と西棟(2028年完成予定)と続きます。
渋谷ストリーム(流れ)も、渋谷ブリッジも、「渋谷川」にちなんで付けられた名前です。
余談ですが渋谷川は、文部省唱歌「春の小川」のモデルだそうです。少し上流の代々木に碑が建っています。
その渋谷川や街道(「大山道」(現:国道246号線))を見下ろす高台、交通の要衝に城を築いた豪族が後世、「渋谷」氏を名乗るようになり、このあたりの村を治めたのです。
激変の街を背景に建つ「金王(こんのう)八幡宮」。驚くべきことに1092年以来920年以上も同じ位置に鎮座し、いまの社殿も1612年に春日局たちによって造営されたもので、400年前の江戸時代初期の姿を伝えています。
江戸時代の地図で、このあたりは田畑ばかりと知れますが(〇印が金王八幡宮)、渋谷は、大きく変わり、さらにこの10年でまたまた大きな変身を遂げようとしています。
今、この渋谷川の「下」に潜ってしまった東急東横線が、かつては高架だったことなど知らない人たちが増えていくのでしょう。